岐阜県本巣市で53歳の女性の遺体が見つかり、死体遺棄の疑いで男と内縁の妻が逮捕された事件。被害女性の足取りが徐々に明らかになってきました。

■8月6日に行方不明に…被害者の足取りは
8月15日朝、送検された岐阜市に住む立花浩二容疑者(54)と、内縁の妻・神原美希容疑者(35)。
8月7日、本巣市根尾越波の川岸に、愛知県常滑市のパート従業員・立野恵子さん(53)の遺体を遺棄した疑いで、14日に逮捕されました。

8月6日に行方がわからなくなった立野さん。その足取りが、捜査関係者などへの取材で徐々に分かってきました。
立野さんは、立花容疑者とSNSでやりとりをしていて、行方不明となった8月6日の未明にも立花容疑者とやりとり。その後、1人で車を運転して岐阜県に向かったとみられています。
司法解剖の結果、立野さんが死亡したのは、行方不明となった当日の8月6日ごろ。死因は窒息死で、警察は立野さんと合流した立花容疑者らが、何らかの方法で殺害したとみて追及しています。
■近所の人からの評判「感じのいい穏やかな…」「頭も下げない」
今年の春、岐阜市内の住宅に引っ越してきたという立花容疑者と神原容疑者。

近所の人は…。
近所の人:
「感じのいい穏やかな感じの人たち。普通に仲良く夫婦で話していた」
一方で、地域との関わりは薄かったという声も。
近所の人:
「お姉さんは出かけるけれど頭も下げない。挨拶も付き合いも何もない」
■立野さんの夫「戻ってくるのを信じてた」
死亡した立野さんの夫が15日朝、取材に応じ、悲痛な思いを語りました。

<立野さんの夫>
「戻ってくるのを信じていた。今も彼女の部屋のクーラーをつけている…」
立野さんの夫は、容疑者2人と面識はなく、「トラブルは何も聞いていなかった」と言います。
警察は2人の認否を明らかにしていませんが、殺人容疑での立件も視野に事件の経緯を調べています。