元タレントの氏(52)とフジテレビの元女性アナウンサー(以下、Aさん)によるトラブル。昨年12月に発覚してから8カ月ほど経つが、収束する気配は一向に見られない。
この問題をめぐっては、3月31日にフジテレビが設置した第三者委員会は公表した調査報告書で、WHO(世界保健機関)のガイドラインに基づいて「性暴力」と認定。
しばらく沈黙を続けていた中居氏だったが、代理人が5月12日に《「性暴力」という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした》などと第三者委員会に反論した文書を発表し、証拠の開示を要求。同委員会はAさんへの二次加害が起こる懸念を理由に拒否し続けているが、中居氏側は7月までに5回も“反論”を行っている。
5月30日には、中居氏の代理人は当事者間に直接の雇用関係がないことをあげ、《また両者には複数回の会食の機会があり、中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで「勇気づけられた」等のお礼をもらうような関係でもありました》と、親しい仲であることを強調した。
いっぽう、調査報告書のなかで、トラブルが発生する直前に中居氏がAさんを自宅に招く際のやり取りも明らかにされている。当初、Aさんを食事に誘う際、中居氏は他のメンバーに声をかけ、自身で店を探す旨を伝えた上で、結果としてメンバーが見つからないため、2人で食事することを再提案していた。しかし、中居氏は実際に他のメンバーに声をかけず、店も探していなかったことを第三者委員会の調査に対して認めている。そのため、“お礼をもらうような関係”を強調する中居氏サイドに対して、“二次加害を助長するのではないか”という批判が相次いでいた。
そんななか、8月6日配信の『週刊文春電子版』ならびに7日発売の同誌で、“決定打”になりうる続報がもたらされた。「
“性暴力”の全貌が分かった!《通知書に「不同意性交等罪」の文字が》」と題され、Aさんの代理人が中居氏に送ったトラブルの内容が具体的に記された「通知書」の内容を、Aさんの知人や関係者への取材をもとに再現するという内容だった。
すると、中居氏の代理人は6日にすぐさま声明を発表し、報じられた通知書を《出所自体や真偽も不明なもの》としたうえで、《この事案については一般的に性暴力という言葉から想起されるような行為ではなく、また不同意によるものではなかったものと、当職らは評価しています》などとした。
「また、声明で《相手方代理人においては、相手方女性に対して守秘義務を遵守させるべき立場にありながら、結果として週刊誌等の第三者媒体による情報開示が継続的に発生しておりますことは、極めて遺憾です》との記載もありました。“Aさんサイドが守秘義務違反している”と読める主張もあり、Aさんの代理人はこれまで明かしていなかった実名を公表して抗議する声明を6日中に発表しました」(前出・スポーツ紙記者)
Aさんの代理人は中居氏側の声明について《その中に、あたかも被害女性であるAさんや代理人である当職が守秘義務に違反しているかのような表現がありますが、Aさんも当職も守秘義務に反する行為は今回もこれまでも一切しておりません》と否定。続けて《むしろ、本事案について『不同意によるものではなかった』と中居氏代理人らが本文書中で言及したことの方が守秘義務違反に当たるのではないかと考えます》と反論した。
その上で《中居氏側は、これまで公表した文書においても事実と異なる内容を述べてAさんに対する二次加害を行ってきましたが、今回の中居氏代理人らの文書をきっかけにAさんに対する誹謗中傷、攻撃がまた激しくなることが強く懸念されます》とし、世間にもAさんに対する誹謗中傷や攻撃をしないよう訴えた。
これまで中居氏側が反論するほど、Aさんに対するネット上での攻撃は強まってきた。そのためXでは《被害女性に二次加害を与えている》《反論があるなら法廷で白黒つければ良いのに》などの声が上がっている。
そこで、中居氏の代理人が設置した問い合わせ先に、中居氏側の一連の主張がAさんへの二次加害を生んでいるという指摘についての見解や、Aさんと訴訟等で争い事実を明らかにする意向の有無、何をもって中居氏の名誉が回復されたとするのかを質問したが、「お答えすることは差し控えさせていただいております」という回答が寄せられるのみだった。