北海道で発生したヒグマによる襲撃事件が緊急事態として報じられています。14日午前11時頃、ラウスで下山中の登山者が友人がヒグマに襲われたと警察に通報しました。通報した20代の男性には怪我はありませんでしたが、襲われた友人は登山道脇のしみに引きずり込まれ、現在も安否が不明です。
目撃者の証言によると、襲われた男性は通報者の約200メートル前を歩いており、友人が自分の名前を呼んだ瞬間、ヒグマに襲われたとのこと。その際、彼は激しく抵抗し、両足からは大量の出血があったとされています。現場は緊迫した状況で、すでに数時間が経過しているため、救出の可能性が低くなっているとの見方もあります。
この事件は、北海道の観光地でのヒグマ被害の増加を示唆しており、行政の対応が求められています。シレトコ地域ではヒグマを保護しつつ観光資源として利用する難しさが指摘されており、今後の対策が急務です。地元の人々は、過去の教訓を無視した結果、ヒグマが人間を恐れなくなったと警鐘を鳴らしています。
専門家は、今後の登山やキャンプ活動において、ヒグマへの警戒が一層必要になると警告しています。人間の気配を感じても逃げないヒグマが増えている現状を受け、登山者は十分な対策を講じる必要があります。北海道の山々での安全確保が急務とされています。