『』 夏の他流試合スペシャル場面カット(C)MBS
MBS/TBS系全国ネットで放送中の人気バラエティ番組『』(毎週木曜日19時~)が、来る8月14日の放送で記念すべき500回を迎える。先日行われた番組収録後、「座談会」が開かれた。辛口審査でおなじみの先生と、天才キッズとの対決に出演した梅沢富美男、中田喜子、千原ジュニア(千原兄弟)、蓮見翔(ダウ90000)が参加し、500回を迎える長寿番組への思いや、の奥深さについて語り合った。
は才能ではなく、筋肉()
500回記念放送では、番組の名物企画である「対決」が行われた。芸能人たちが天才キッズと対戦し、白熱した闘いが繰り広げられた。この収録を振り返り、梅沢は「子どものは、大人には一生浮かんでこない。物事に対して素直なんだなと思った」と、その発想力を絶賛した。
10年近く番組に参加している中田は「小学生対決は力が入ります。今年こそは勝つんだぞと言い聞かせて家を出てきました」と意気込みを語り、「日本語の美しさに気づかされ、と出会って人生が豊かになった」と番組への感謝を述べた。
番組の歴史を語る上で欠かせないベテランの梅沢と中田の2人について、夏井先生はこう語る。「梅沢さんは、最初から詩心がある方で、決してすごいスタートダッシュのある方ではなかったのですが、着々と積み重ねてきたのが素晴らしい」と絶賛。中田については、「収録後に必ず私のところに来ては『今日どうでしたか?』と熱心に質問してくる。は才能ではなく、筋肉。私たちはそれを“俳筋力”と呼んでいて、裏で真面目に努力した人には俳筋力が確実につくんです」と勤勉な姿勢を明かした。
初期の頃「言葉をドブに捨てる男」と形容された千原ジュニアについて夏井先生は、自分の言いたいことを17音に詰め込み「自爆する」タイプだったと振り返る。しかし、の「器」を理解してからは急激に上達。実はコツコツ努力するタイプだったと感心したという。
一方、番組に参加してまだ1年ほどの蓮見について夏井先生は、にリアリティーと細部を取り入れる才能を高く評価しつつ、「今、特待生になって苦しんでいるところでしょう」とほくそ笑んだ。
これに対し、学生時代から番組を観ていたという蓮見は、「(を)作った段階で、手応えがあるかどうかがまだわからない。そういったジャンルは以外にないので、とても楽しいです」と、新たな挑戦にやりがいを感じているようだ。
芸能界は「ライバル」 梅沢の熱い思い
また、先輩たちとの共演について蓮見は「皆さん優しいです」と語る一方で、梅沢は出演メンバーについて、「ライバルですからね。みんな誰よりも売れたい、スターになりたいのが芸能人。僕は芸能界にパワハラだとか、モラハラだなんて言ってるんじゃない、といつも言ってます」とライバル心をむき出しにする。
500回を迎え、千原ジュニアは「この番組がなければ歳時記を買うこともなかったでしょうし、人生を非常に豊かにしていただきました。希望とか、いろんなものをこの番組で知ることができました」と、大きな存在だったことを明かす。
そして、梅沢は番組への深い愛情をのぞかせながら、「『』という名前になる前から参加しているので、500回を迎えたのは感無量。浜田さんと同じ歴史を歩んできたなと思う」としみじみと語った。。
才能だけでなく、出演者たちがと真摯に向き合い、「俳筋力」を高めていく姿こそが、この長寿番組の面白さを支えている。(取材・村上順一)