仮放免中のベトナム人、無免許運転で追突事故→逃走 「借金と給料減が失踪の理由」と供述 検察は懲役2年求刑

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仮放免中に失踪し、今年4月、無免許運転で追突事故を起こして逃走したとされるベトナム国籍の男の裁判で、検察側は懲役2年を求刑した。



無免許運転で追突事故、逃走したベトナム国籍男に懲役2年求刑

ドライブレコーダーに写っていた被告
ドライブレコーダーに写っていた被告

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起訴状などによりますと住所不定・無職のベトナム国籍の男(30)は、今年4月、無免許運転で追突事故を起こし、運転していた男性に全治1週間のケガを負わせたにもかかわらず、その場を逃走したとして無免許過失運転致傷などの罪に問われている。

送検されるベトナム国籍の男
送検されるベトナム国籍の男

18日の裁判は、このひき逃げ事件についての審理が行われ、男は裁判官から起訴内容について間違いないか問われると「ありません」とベトナム語で答えた。



逃走の動機と被告の供述

検察側の冒頭陳述によると男は2018年に技能実習生として来日。県内の企業で働いていたものの2020年の秋に失踪したと言う。

2021年には在留期限が過ぎていたため、入管難民法違反の疑いで逮捕されたが、コロナ禍だったこともあり、名古屋出入国在留管理局が仮放免処分にしていた。

男はその後、出頭せずに再び失踪し、愛知県や石川県内で解体工として働き知人から借りた車を常習的に運転していたと言う。

事件発生時のドライブレコーダーの映像
事件発生時のドライブレコーダーの映像

さらに、事故を起こしたあと逃走した理由については警察を呼ぶと無免許運転や在留期限が過ぎていることが公になるのを避けるためだったと動機について明らかにした。

続く被告人質問で男は弁護側から失踪した理由について問われると「来日のため借金をし、生活が厳しい中でコロナ禍で仕事も減り給料も減ったのが理由である」と話した。

こうした中、友人から借りた無保険の車を運転し、事故を起こしたため逃走したと述べた。



常習性があるとして懲役2年を求刑

金沢地裁
金沢地裁

検察側は日常的に運転した男には常習性があり犯行の動機や経緯に酌むべき事情はないとして懲役2年を求刑。

一方、弁護側は被害者や車両の所持者と示談が成立したとして執行猶予付きの判決を求めた。

判決は9月12日に言い渡される。

(石川テレビ)

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