北海道札幌市で、住宅街にクマが出没するという緊迫した事態が発生しました。17日午前8時40分頃、西岡公園の管理人から警察にクマの目撃情報が寄せられ、すぐに公園が閉鎖されました。目撃者によると、午前8時10分には男性が約1メートルのクマを確認し、外国人の男女も同様のクマを見かけたとのことです。また、午前8時半には女性2人が獣の鳴き声を聞いたと報告しています。
この異常事態を受け、札幌市は周辺住民に警戒を呼びかけ、パトカーを派遣して警戒を強化しています。クマの個体数が倍増し、人間を恐れない状況が続いていることから、専門家はこのままでは人命が危険にさらされると警鐘を鳴らしています。特に、食べ物の匂いが漂うキャンプ場では、クマの出没がさらに増える恐れがあるため、閉鎖の必要性が指摘されています。
過去10年でクマの問題が深刻化している中、地方自治体の対応も限界に達しているとされ、駆除を行う人員が高齢化している現状が浮き彫りになっています。多くの住民が自宅での安全が脅かされている中、早急な対策が求められています。クマとの遭遇が日常化するこの状況は、もはや緊急事態と呼ぶべきです。市民の安全を守るため、確実な対策が必要です。