7月上旬、俳優・の20歳年下の妹であることを明かしたタレントの澪奈(29)。「姉と比べて可愛くない」「隠し子」など心ない言葉に対して何を思うのか?
そしてなぜ今、妹だと明かしたのか? 『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。
澪奈に案内されたのは静岡・伊東市にある5LDKの「実家」だ。
リビングに入ると母親と2頭のグレート・デーンに迎えられた。実家では父親と母親と澪奈の3人で暮らしているという。
「ママ、丸くなったね。私の時とは全然違う」
━━こちらのお宅には、お姉さん()もいらっしゃるんですか?
澪奈「はい。ご飯を食べに来たり、年末年始や誕生日に来たりします」
まずは、澪奈さんの過去について掘り下げる。
━━芸能界入りのきっかけは何ですか?
澪奈「小さい頃から家にあった姉のビデオを見たり、姉のお仕事や舞台を見に行ったりしました。そういうのも(芸能を目指した)きっかけの一つだったと思います」
幼い頃から身近だった芸能の世界。澪奈は姉と同じ演技の道を歩むため日本大学芸術学部に進学した。
そして19歳の時、澪奈のSNSを見た芸能事務所から声がかかったそうだが、姉()は妹(澪奈)が芸能の世界に飛び込むことに葛藤していた。
母「(も澪奈に)頑張ってほしい気持ちもあった。でも、芸能界はとても大変で、有紀自身がとても苦労したから『妹にわざわざ(大変だと)分かっていることをさせなくてもいいのでは』という複雑な思いがあったのだと思います」
━━お母さんからみて澪奈さんはどんな娘さんですか?
母「芯が強い優しい子です。天然なところもあるんですけど、ひょうひょうとしています」
━━お姉さん()はどんな娘さんでしたか?
母「ものすごく神経が細やかで気を遣える子。(私が)行儀作法などにすごくうるさかったから、彼女は『怖いお母さん』と思っている。だから、私がこの子(澪奈)を育てているのを見て『ママ、丸くなったね。私の時とは全然違う』と口癖のように言います」
━━澪奈さんが生まれた時のさんの反応は?
母「ちょうどあの子はニッポン放送の24時間ラジオをやっていて、ニッポン放送がたまたま虎ノ門(の病院)の近くだったからか、毎日(見舞いに)来てくれました。(生まれた時は)『うわぁ、お猿さんみたいにちっちゃい』などと言っていました」
「姉に似ていない」「姉と比べて可愛くない」など心無い声
妹の誕生を心待ちにしていたという。澪奈にはそんな姉からもらった宝物があるという。
澪奈「このワンピースは私が19歳の時に、第34代(東京都)中央区観光大使・ミス中央に選ばれた時の本選で着たものです」
━━さんのお下がりですか?
澪奈「一応姉からのお下がりで。姉と私はサイズが違うので縫って詰めたりしました。あとは誕生日の時に傘をもらいました。姉は私がロリータ服を好きだと知っていたので、新宿マルイにわざわざ買いに行ってくれました。もらった時はとても嬉しかったですね」
そんな姉との関係、の妹であることを初めて打ち明けたのがミスFLASH、セミファイナリストの発表記者会見だ。なぜこの場で公表したのだろうか?
澪奈「ずっと前から『どこかで公表しないといけない』とは思っていたんです。それは小さい時から姉に迷惑をかけてしまっていたことがある。幼稚園の送り迎えを手伝ってくれただけで(姉の)隠し子などと週刊誌に書かれたこともあって。(私の芸能活動の中で)記者会見の経験が今まで一度もなかったので(公の場で)発言する機会がなかった。今回は自己PRをするタイミングがあったので公表しました」
━━妹だとずっと言いたかったですか?
澪奈「言いたかったというよりは、区切りをつけたかったのはあるかもしれないです。姉の存在はついて回ってしまうので、生まれた時から“の妹”と周囲ではなっていたので、自分の口から言うしかないのかなというのはありました」
しかし、公表後 SNS上では「姉に似ていない」「姉と比べて可愛くない」など心無い声が飛び交った。
澪奈「(公表のタイミングは)人生で一番ぽっちゃりしてまして、そういうのもあって見た目についても言われました。それを機に今はダイエットをしています。(姉と)似ていないのは重々分かっていたので、言われても全然大丈夫です」
━━「売名行為」という声についてはどう思いますか?
澪奈「そう言われても仕方ないかなとは思いますね。誰々のきょうだいとか誰々の子どもなどと思われてしまうことは世の中に絶対ある」
「なんだ血半分だけか」
なぜ彼女は非難されてもひょうひょうとしていられるのか……背景にあるのが学生時代のある出来事だ。
澪奈「週刊誌を見て私に『姉と血がつながってないんでしょ?』と言ってくる子がいました。その時は『え?』みたいな。(異父姉妹であることを)全然知らなかったので。母からも姉からも知らされてなくて。高校生になって初めて、姉と父が違うことを知って。寝たきりの祖母に付き添っていた時に突然(祖母が)話しだして私は『そうなの!?
知らなかった!』と明るく返したんですけど、内心『え? そうなの?』とびっくりして、『あながち週刊誌は間違ってなかったのかもしれない』と思いました」
カメラの前で初めて語った実の父親がとは違うこと。当時、澪奈は驚きと共にある感情が沸いたという。
澪奈「そこである意味納得したというかホッとはしました。『なんだ血半分だけか』みたいな。悩んでいたものが少しなくなった。見た目もイジられてきて、心無いこともいろいろ言われて、姉は姉なんですけど、モヤモヤしていたものがストンと落ちた感覚はありました」
父が異なるとわかったことで、ホッとする。それは、姉との比較に苦しんできた澪奈が救いとなる理由をようやく見つけたことによるものだった。
「芝居は姉のフィールドなので」
最後に自宅近くの海岸で澪奈に「これから」について聞いた。
澪奈「小さい時から姉の背中を見て育ったので、やっぱり憧れます。(私も)表に出る仕事なので、どこかしらで見て、応援してくれれば嬉しい」
━━たとえば澪奈さんの活動をみて『最近がんばってるじゃん。見たよ』などと言われたら嬉しいですか?
澪奈「それはもう普通に嬉しくて泣くと思います。なかなか姉とは仕事に関しては割り切って話さないので。仕事の話ができたら『認められた』ではないですけど、そういう部分もあるのかなと思いますね。芝居は姉のフィールドなので、私もそういう大学を出ているんですけどそこで勝つのは難しいと思います。だったら自分は出来る仕事、いただいたお仕事に全力で挑んでいくしかないというのが、私の立ち位置だと思います」
(『ABEMA NEWS』より)