北海道のシレトコ半島で、ヒグマに襲われた20代男性の安否が不明となっています。14日午前11時10分、友人からの通報で、男性が登山道から林へ引きずり込まれたことが明らかになりました。彼は登山中、200メートルほど前を歩いていた同行者の目の前で、突然ヒグマと格闘し、出血しながら森の中に消えていったのです。
捜索活動は14日夕方に一時中断され、翌15日午前5時から再開されました。現場には40人以上の登山客がいて、ヘリコプターによる救助作業が行われています。シレトコ半島は世界自然遺産として知られていますが、最近ではヒグマの目撃情報が相次いでおり、特にこの地域では危険が増しています。
登山道では、12日にも別の登山客がヒグマに遭遇したとの報告があり、地元当局は注意を呼びかけていました。過去には、福島町でヒグマに襲われた男性が死亡する事件も発生しており、地域住民の間には恐怖が広がっています。
専門家の意見では、ヒグマが人の味を覚えてしまった可能性があり、今後の対策として駆除が必要との声も上がっています。登山者はリスクを承知の上で山に入っているものの、こうした悲劇が続く中、地域の安全を守るための厳しい措置が求められています。
この緊急事態に対し、登山者や地元住民の安全を確保するための迅速な対応が求められています。今後の情報に注目が集まります。