今年6月、受刑者の立ち直りに重点を置く「拘禁刑」が導入されたことをうけ、来年度の刑務官の採用試験から、「大卒程度」の枠が新設される事になりました。
法務省は今年6月、年齢や障がいの有無など受刑者の特性に応じたプログラムを用意し、更生や社会復帰に向け適切な処遇を実施する「拘禁刑」を導入しました。
このうち広島刑務所では、高齢者や精神障がいがある人に対するプログラムに重点を置いています。
今後、受刑者にあわせた多様な支援が求められることから、大学で福祉や心理学など専門的な知識を身に付けた人材を確保するため、これまで「高卒程度」のみだった刑務官の採用枠に、来年度の採用試験から「大卒程度」の枠が新設される事になりました。
広島刑務所を監督する中国矯正管区は、「拘禁刑での矯正処遇をより充実するためには、多様な分野で知見のある人の採用・育成が必要。
「大卒程度」区分の新設が、再犯防止の推進につながることに期待する」としています。