「教員になったときの思い振り返って」わいせつ・盗撮…“教職員の犯罪”全国で相次ぐ 校長を対象にした臨時研修会で個人情報の“紛失・漏洩”指導も 新潟

全国で教職員によるわいせつ事案や盗撮事案などの不祥事が相次ぐ中、新潟市で臨時の校長会が開かれた。研修会ではセクシャルハラスメントへの注意のほか、個人情報の紛失・漏洩についても指導が行われた。

■教職員の不祥事防止へ臨時研修会

県庁で開かれた臨時校長研修会。

県教育委員会の小川正樹教育次長は冒頭で「教育公務員としての自覚を促す強い指導を行うようお願いします」と挨拶した。

教職員の不祥事防止のために行われた研修会には、県立の高等学校と中等教育学校の校長が参加。

県教育庁高等学校教育課の頓所裕史課長は「全国的にも教員による盗撮事案が問題になっていて、文部科学省、私ども県教育委員会も非常に重く受け止めていることから臨時の校長研修会を開催することを決めた」と研修会開催の背景について説明した。

■“教職員の犯罪”全国で問題に…セクハラや個人情報紛失について指導

児童の盗撮画像をSNSのグループで共有していた事件が発覚するなど教職員の犯罪が全国的に問題となっているが、県内でも25年度、盗撮やストーカー行為で教職員2人が懲戒処分を受けている。

こうした状況を受けて開かれた研修会ではセクハラなどについて注意が呼びかけられたほか、25年度ですでに7件発生している個人情報の紛失・漏洩について実例を紹介しながら原因や対策についての指導が行われた。

頓所課長は「それぞれ教職員は自分が教員になったときの思いがあるはず。その思いを振り返って、もう一度、教職員として、教育公務員としての自覚を一層高めてもらいたい」と呼びかけた。

また、研修会では情報漏洩事故の防止に向けた体制が整備されているか、各学校で点検を行うよう呼びかけられたという。

(NST新潟総合テレビ)

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