2025年1月に長野駅前で起きた3人殺傷事件。殺人などの疑いで逮捕された矢口雄資容疑者について責任能力があるかどうかを調べる「鑑定留置」が終わりました。捜査関係者によりますと、刑事責任を問えると判断し、検察が、来週にも起訴する見通しだということです。
(記者リポート)
「フードをかぶり、うつむいたまま、ゆっくりとした足取りで警察署に入っていきます」
8月12日、「鑑定留置」を終えて長野中央警察署に移送された矢口雄資容疑者(47)。フードに隠れ、表情は伺えませんでした。
2025年1月、長野駅前で、バス待ちの列にいた男女3人が刃物で刺され、男性1人が死亡、男女2人が重軽傷を負った事件。
警察は、女性への殺人未遂の疑いで矢口容疑者を逮捕し、その後、亡くなった男性への殺人の疑いでも再逮捕していました。
3月から約5カ月間にわたって行われてきた「鑑定留置」。捜査関係者によりますと、刑事責任を問えると判断し、検察が、来週にも殺人の罪などで起訴する見通しだということです。
矢口容疑者は、逮捕当初、黙秘していましたが、その後は、「無罪を主張します」などと供述しているということです。