長野県大鹿村でクマとみられる野生動物が住宅に侵入し、食べ物などが荒らされる被害がありました。住人は避難して、けがはありません。警察などが付近の住民に注意を呼びかけています。
クマとみられる野生動物による被害が確認されたのは、長野県大鹿村大河原の住宅です。
警察によりますと、12日午前7時ごろ、この住宅に1人で暮らす高齢の女性の家族から、「クマが住宅に侵入した」などと通報がありました。
女性は11日午後10時ごろ、居間にいたところ、台所の方から物音を聞き、12日朝、台所を確認すると、調理器具や食器が荒らされ、椅子などが壊れ、網戸が突き破られていました。
台所には成獣のクマとみられる足跡がありました。
警察によりますと、10日にもこの住宅の敷地内にある屋外の倉庫で冷蔵庫が荒らされ、アイスクリームなどが食べられ、散乱していたということです。
女性にけがはなく、一時的に避難しています。
警察や村は付近の住民に避難をすすめるとともに、防災無線などで「食料品を屋外に置かない」など注意を呼びかけています。