保育中に園児が川で溺死 広島市が解決金4000万円支払う方針 損害賠償訴訟 和解へ

広島市立保育園に通う園児が保育中に行方不明となり近くの川で溺れて死亡した問題をめぐる裁判で、市は和解に応じ解決金4000万円を支払う方針で調整していることが分かりました。

この問題は2022年に当時5歳の園児が、保育中に行方不明となり近くの川で溺れて死亡したものです。

去年4月、亡くなった園児の両親が「保育園側が必要な注意義務を怠っていた」などとして、市におよそ8800万円の損害賠償を求め提訴。
これまで、市は国の基準を満たした人数の保育士を配置し、職員にも過失はないと主張していました。

関係者によりますと「保育中の園児が行方不明となり亡くなったという事実を重く受け止め、遺族の心情を配慮し早期解決を図るため、裁判所の提示した和解案を受け入れる判断をした」ということです。

解決金4000万円は、今月11日から開かれる市議会定例会に提案されます。