直木賞作家・今村翔吾氏が指導のダンスチームが「新庄まつり」で躍動「全員100点満点です」と称賛

main-image

 直木賞作家・今村翔吾氏が制作・指導したダンスプロジェクト「羽州ぼろ鳶組・新庄」が24日、山形・新庄でこの日開幕し、開催270回目を迎えた「新庄まつり」に出演した。

 同市の開府400年を記念して結成したスペシャルチームで、ダンスは「火消し」が主役の今村さんの小説「羽州ぼろ鳶(とび)組」を題材に城が火に包まれ人々が祈る様子、火消しが大火に立ち向かう激しさと繊細さを織り交ぜて表現した。

 当初は、JR新庄駅前の五差路約400メートル区間で4分間×計3度披露する予定だったが、あまりの盛り上がりに1回プラスして4度も披露。道路狭しと踊り回る70人の大規模な演舞に、周辺は大盛り上がりとなった。

 今村氏は「暑い中、みんな良くやってくれた。新庄の400年を祝うとともに、コレからの100年を祝う最高のパフォーマンスができた。全員100点満点です」と参加メンバーを称賛した。

 実は練習を開始したのは1年前で、ほとんどがダンス初心者のメンバーだった。それでも元ダンス教師のキャリアを生かした熱烈指導と、かつての教え子たちの助力も得て、短期間で仕上げた。

 6月には北海道・札幌市で行われた「YOSAKOIソーラン祭り」のジュニア大会で、初出場ながら「準ジュニア大賞」も獲得。見事に実力を付けてこの日につなげた。