【追悼】上條恒彦さん逝去、85歳。「出発の歌」からジブリまで… #上條恒彦 #出発の歌 #追悼

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日本のエンターテインメント界に衝撃が走った。歌手、俳優、声優として多彩な才能を持つ上條恒彦さんが、85歳で静かにこの世を去った。彼は7月22日、長野県の病院で老衰により旅立った。上條さんの名は「出発の歌」として広く知られ、1971年には70万枚を売り上げる大ヒットを記録。日本のフォーク界の象徴ともいえる存在だった。

葬儀は親族のみで行われ、上條さんの意思によりお別れの会は開かれないことが決まった。この決断には、彼らしい潔さが表れている。昨年11月には、映画のイベントで元気な姿を見せていたが、年末には肺炎にかかり、リハビリに励みながらも、最後のステージには立てなかった。

彼の歌声は、世代を超えて多くの人々に感動を与えた。特に「出発の歌」は、教科書にも掲載されるほどの名曲であり、今なお多くの人に歌い継がれている。舞台でも圧倒的な存在感を誇り、948回も出演したミュージカル「ラマンチャの男」では、彼の演技が光った。

また、スタジオジブリ作品にも出演し、アニメ映画「千と千尋の神隠し」ではカジカマジの声を担当。彼の深い声は、キャラクターに命を吹き込む重要な役割を果たしていた。

上條恒彦さんの逝去は、日本のエンターテインメント界にとって計り知れない損失である。彼の残した数々の名曲や演技は、これからも人々の心に生き続けるだろう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。